未熟な甲虫の呟き

創作小説サイト「あわいを往く者」附属ブログ。(サイト掲載小説一覧電子書籍のご案内
更新のお知らせやコメントレス、たまに管理人の雑談が交じります。
カテゴリ「企画」の記事
2015/06/01
バトンっぽい何か、みたいな 
2014/02/19
エリュシオンライトノベルコンテスト一次通過 
2013/12/13
オンライン文化祭2013 作品紹介その2 
2013/12/13
オンライン文化祭2013 作品紹介その1 
2013/10/15
電子同人誌「でんしょでしょ!」 vol.4 
2013/08/01
Risky Twenty 2 
2013/02/19
残念でした 
2013/01/06
DIGクリエイティブアワードに参加してます(追記あり 
2012/12/23
オンライン文化祭2012 読了報告 
2012/10/22
オンライン文化祭2012 

バトンっぽい何か、みたいな

 日頃お世話になっている、恋愛小説のサーチエンジン恋愛遊牧民さんが、このたびサイト開設10周年を迎えられました。おめでとうございますー!
 小説投稿サイトが隆盛を誇る中、ウチのような個人サイトにも閲覧者が来てくださるのは、ひとえにこういったサーチエンジンサイトのおかげです。本当にいつもありがとうございます。

 で、恋愛遊牧民さんの10周年記念企画【人気作家様からの返書集】、人気作家じゃ全然ないけれど、書籍化経験者ということでお声がけしていただいたので、私も参加させていただきました。
 恋愛遊牧民さんのトップページにリンクがありますので、興味のある方はご覧になってみてください。書籍化作家様たちの興味深い創作秘話が読めますよ!


 追記。
 企画終了に際して、私の回答を追記に転載しておきます。
 

エリュシオンライトノベルコンテスト一次通過

 第二回エリュシオンライトノベルコンテスト(なろうコン)にエントリしていた「アルノルド・サガフィの帰郷」が一次選考を通過しました!
 嬉しがって、ご報告いたします~。

 賞の詳しい内容については、上のリンク先を見ていただければ。

 このコンテストの舞台となる投稿サイト「小説家になろう」では、ブクマの数や評価点で小説にポイントがつけられるんです。
 で、百とか千とか万とかポイントがついている小説がごろごろある中で、我が「アルノルド・サガフィの帰郷」はたったの42ポインツ……orz よくぞ拾ってくださった、と感謝するばかりです。いや、まじで。
 アクセス数とかポイント数とか、数字が目に見えると、やっぱりどうしても気になってしまうんですけど、今回の選考で随分励まされました。これからは必要以上に気にしないよう心がけて、物書きを楽しみたいと思います。

 次回発表は3月24日。どんな物語が選ばれるのか、読み手としてもむっちゃ楽しみです!
#でもその前に原稿な……orz
 

オンライン文化祭2013 作品紹介その2

 前のエントリに続けて、「オンライン文化祭2013」小説部門の感想です。


「もっこ」 吉田ケイ様
絢菜は、どうしても神社が、その神社が、怖かった。不変だと思っていた日常が、少しずつほころんでゆく、恐怖。冒頭に引用される子守唄から、もう雰囲気たっぷりで、夜に読めば臨場感もバッチリです☆ミ

「くもり夜空と律儀な旧友」 三崎春哉様
心にまで雲がかかっているような、月の見えない夜にやってきた、高校時代の友人。回想シーンに続く構成の妙に唸らされました。憧れや反発といったものがない交ぜになった微妙な距離感が懐かしいです。

「例え身は異国の地に眠ろうとも」 三田村優希様
時は昭和25年、終戦後のシベリアが舞台。淡々とした語り口は、まるでドキュメンタリーのようです。彼らの魂に敬礼。それでも、「全員」欠けることなく帰ってきてほしかった、と切に思います。

「The Forestkeeper」 Jules様
森の奥へ向かう道は、40年前へと時を遡る道でもあった。優しくも切ないロマンスです。きっちりと筋を通した彼女の強さにほれぼれしました。風の匂いさえ感じられそうな、森の描写が素敵です。

「荒野に帰す」 廿楽杏様
滅びゆく世界に取り残された「私」の物語。読み進めるほどに、恐ろしいまでの孤独が伝わってきて、息が詰まりそうになります。ファンタジーのようなSFのような不思議な世界観にも惹かれました。

「時の欠片」 耀華様
トンネルを抜けると、そこは赤茶けた世界だった。「錆びついた」町、に、イマジネーションが物凄く刺激されました。謎が紐解かれていくさまにも、わくわく。個人的に、鉄道路線図研究会の普段の活動が気になります。

「エレベーター・ボーイ」 春野悠様
「私」が一人の時に限ってエレベータの中に現れる、幽霊少年。こちらとあちらの境界が曖昧になる「特別な場所」というイメージに膝を打ちました。最後に気持ちよくひっくり返されるのがたまりませんv

「A . I」 水成豊様
古民家風の宿のある、昔ながらの里山の風景の奥、ちらちらと見え隠れする近未来の技術に、どうしようもなく想像がかきたてられます。お留守番の彼女の、なんでもないような態度に救われる気がしました。

「甘味組曲」 青波零也様
色んなお菓子をお供にした、とても甘くてラブラブな二人の物語、なんだけど、なんだけど! 洋酒漬けフルーツ入りのケーキのように、少し苦くて、だからこそ深い甘さが味わえます。最後の一言に胸が熱くなりました。

「ただいま!」 BUTAPENN様
「今日こそ家に帰る」と、固い決意とともに下校路を辿る「俺」の命をかけた戦い。秘儀→必殺→奥義、の三段攻撃がお気に入りですv コメディタッチで展開する物語とシリアスな設定の絶妙な匙加減に感服しました。

「王冠の涙」 早瀬千夏様
アラビアンナイトの一編のようなファンタジー。精霊とヒトではタイムスケールが違うんだから、と、ついつい弁解したくなります。ゆっくりと近づいてくる「その瞬間」を、ひたすら歯がゆい思いで見守り続けました。

「アーミン・プレストン卿と鏡の国のビクスビー」 早瀬千夏様
ビクトリアンコメディ。白ウサギの出現にツッコミを入れる間もなく、あれよあれよと事態が転がっていくのがとても楽しいです。見事な大団円に読んでいるこちらも顔が綻びましたv

「昨日来た道 帰る夢」 猫様
片や現状に対する失意から、片や未来への希望から、懐かしい過去へ思いを馳せる二者の物語。パズルのピースが嵌まる瞬間が楽しいです。運命の神様も粋な計らいをするものだなあ、と嬉しくなりました。

「ユスラゴの花の香り」 恵陽様
まさか、まさか、と息を詰めながら読み進めました。そうして「ただいま」の声に、涙腺崩壊です。柔らかな日差しやそよ風、甘い花の香りが実際に感じられるような、美しい描写にも溜め息が出ました。

「交叉軌道」 招夏様
優秀で完璧な兄と、兄を追うことを諦めた主人公、主人公の元同級生である兄嫁、の三人が織りなす、切なくて、痛くて、でもどこか優しい物語。穏やかな語りなのに、読むほどにぐいぐい深みへと引き込まれていきます。

「雲路をたどりて」 かみたかさち様
古代中国風の世界が舞台の物語。王のこころざしが歪んでいくさまが痛々しくて。たった一人で気を張って生きてきた反動なのかなと、ちょっぴり同情しました。綺麗に伏線を回収しての結末がとても心地よいです。

「なには無くとも」 koharu様
太平洋戦争中の日本が舞台の、少し不思議な物語。夫から託された「あれ」に翻弄されつつも、持ち前の芯の強さで乗り越える奈津さんが素敵v 「あれ」の歴代の持ち主が誰なのか推理するのも楽しかったです。

「無言」 五部臨様
冬の夜、無言ですれ違う、一匹狼の冒険者と、成り行きで仲間となった少女の冒険者。文章の端々から容赦ない寒さが伝わってきます。暖かいスープがこんなに心休まるものとは。寒さと孤独は似ているような気がしました。

「河童の王子さまですって」 菜宮雪様
嵐の夜、会社帰りの友香が出会った自称河童の王子様。鬱陶しく思いながらも、なんだかんだ言って律儀に相手をする友香さんが素敵ですv 途中、「投げた!!」って思わず声に出してしまいましたよw

「Lost stuffed animal」 かおるさとー様
八年ぶりに親友と再会したユキノの、過去に刺さった小さな棘。複雑な感情に揺さぶられるユキノの様子が、文章の端々から切々と伝わってきます。謎解きも楽しませていただきましたv

「帰途 小景集」 小林様
現代物ありファンタジーありの「帰」にまつわる三つの物語。さらりと読める短さにもかかわらず、心の奥が確実に揺さぶられます。印象に残ったのは三話、好きなのは二話、そして一話のラストの台詞が最高でしたv

「にふぇーでーびるにらいかない」 tomoya様
沢山のものが失われた、あの日、の物語。ブラウザならではの表現手法に一瞬度肝を抜かれました。内容は勿論、綿密に計算された演出や、言葉の持つちからそのものにも、震撼させられます。

「オフクロー!」 いすず様
割烹着系スーパーヒーロー見参! ネタ小説かと思いきや、登場人物達は皆真面目で、物語にしんみりさせられたり胸が熱くなったりするんだけど、どう考えても絵面はギャグ、というカオスさがむっちゃ楽しかった!

「Te un ek~私とあなたの帰る場所~」 唯胡様
古代日本風な世界、恋人の帰りを待ち続ける巫女の物語。神に捧げる舞のシーンの美しさといったら! ドラマチックな展開は鳥肌もの。だからこそラストの穏やかさが心に染みます。

「JAP!!!」 ろく様
血しぶきと悲鳴と罵倒が飛び交う、バイオレンスお使いアクション! クレイジーな世界設定をさらりと読ませる手腕に惚れ惚れします。りっぱなきのこと太郎おネエちゃんが気になって仕方がありませんw

「姉の告白」 ページのP様
イケメンで才能豊かな画家と、お金持ちの実業家。度を越した美人の姉が選んだ人と、その理由とは。そこかしこに差し挟まれる弟君のツッコミが素敵です。帰ってくる、とはこういうことか、としみじみさせられました。

「女神の帰還」 楠沢朱泉様
出奔した女神をシャルロッテは神殿に連れ戻すことができるのか。楽しく読んでいるうちに、ふと信仰というものについて考察してみたくなる、ライトだけどへヴィな物語。ラストの兄の眼差しがむっちゃ気になります!


 以上で、オンライン文化祭の感想は終わりです。原稿の息抜きに楽しく拝読させていただきました!

オンライン文化祭2013―帰―感想まとめ」には、他の方の感想もまとめられていますので、どうぞご覧になってみてくださいね。
 

オンライン文化祭2013 作品紹介その1

「オンライン文化祭2013」参加作品に関してツイッタで呟いた感想を以下にまとめました。

 まずは、イラスト部門、漫画部門、メディアミックス部門から。


イラスト部門「早く、早く」 K(吉田ケイ)様
雨の道、まだ家は見えてこない。空いっぱいの雨雲よりも暗い木立に、無事に帰れよ、と、つい心配してしまいます。早く、早く。メイキングも興味深く拝見させていただきました。

イラスト部門「源天海樹」 K(吉田ケイ)様
テーマの「帰」を噛み締めるほどに味わい深い絵。揺らめく光、降り注ぐ光、に溜め息が漏れました。魚達の隠れ家なのかなあ。寂しくなくていいね、なんて思ってしまいました。
(「魚達の隠れ家」から、「これはいい漁場」と連想してしまったのは内緒です……すみませんすみません……)

イラスト部門 「夕闇をふたり」 カリキモトコ様
消え入りそうな残照に、心細くなってしまいそうな帰り道。繋いだ手のぬくもりが、確かに感じられました。落ち着いた色使いが素敵ですv

イラスト部門「Going HOME~空と水~」 カリキモトコ様
エッシャーもだけど、こういう絵、大好きです! 中央の、どちらともつかない二つの列に、目が吸い寄せられました。水と空の境界は、どこにあるのだろう……。

イラスト部門「おかえり」 水成 豊様
うわー、この笑顔、たまらない! 全力で走ってきて、ジャンプして、飛びついたんだろうなあ。隠れていて見えないお母さん(ですよね?)の表情を想像して、ニヤニヤしてしまいます……v

イラスト部門「ニューボーン2」 yamanun様
とても綺麗で幻想的な絵です。冴え冴えとした空気の中に、温かいものを感じました。ボーンとはbornかbone か。newってことはoldがあったの? 色々想像を巡らせるのも楽しいです。

漫画部門「アロハな夜」 佐伯もや様
(メニュー右下から) けだるい夏の夜、ふと人恋しくなる帰り道。恐る恐る距離を測る二人の雰囲気がとてもいいです。もう、お前ら付き合っちゃえYO!なんて外野は身勝手なことを思ってしまうのでした。

漫画部門「幸福のひとこと」 かみたか さち様
ほのぼの読み進めて、途中で息が止まりそうになりました。当たり前の日常が、当たり前であることの幸せ。練習、というのはサッカーなのかなあ。噛めば噛むほど味わい深い物語です。

漫画部門「或る戦士の記II」 かみたか さち様
パイロキネシスト・ファイター、リターンズ! 読んでいるうちに「ん?」となって、ついつい去年の作品と読み比べてしまったではないですかw うっすらと文字が裏写りしている手紙が心憎いですv

漫画部門「隣の彼女」 未蛹ようか様
彼女の強さ(腕力、という意味だけではなく、ええ)の前に、彼の心が解されていく様子が目に浮かぶようです。「家族」二コマ目のデレ顔に、こちらまでにやにやしてしまいました。はむはむ、が可愛くてもう!

メディアミックス部門「たねや植えけん」 BUTAPENN様
歴史書の淡々とした記述から、血肉の通ったドラマへと繋げる手腕は流石の一言です。作中に差し挟まれる二つの歌に表される心境の変化、その裏にあったものを考えると、胸が熱くなります。

メディアミックス部門「Orientation」 満マロン様
1ページ目の鳥の足、最初は不思議な絵だなあと思っただけでしたが、一通り読んだあとだと、任務完了!の得意顔が見えるような気がしました。あのTAXIに一度乗ってみたい!

メディアミックス部門「帰懐葬々」 彩真 創様
幻想的なイラストと詩のコラボレーション。単色の世界に圧倒的な存在感を誇る鮮やかな錘といい、不思議な雰囲気が心に残ります。瞼をひらく、その瞬間にドキリとさせられました。


 小説部門については、次のエントリにて。

オンライン文化祭2013―帰―感想まとめ」には、他の方の感想もまとめられています。
 共感したり、目からウロコを落としたり、楽しいですよー!
 

電子同人誌「でんしょでしょ!」 vol.4

でんしょでしょ! vol.4
 電子同人誌「でんしょでしょ!」最終号である第四号が発行されました。

 価格:無料

パブー(横書き版)
iPadZine(縦書き版)

 これまでに参加させていただいた創刊号第二号に続き、今回は「夜風は囁く」を提出いたしました。
 前回、前々回と同じく、校正係の皆さんには、誤変換や誤用、表記の揺れや言葉の選び方についての指摘は勿論、私が上手く文章で伝えきれていなかったところを、沢山教えていただきました。

 で。
 今回は、校正前の旧版をサイトから削除せずにビフォー&アフターとして残しておくことにしました。本文のあとに、校正係の皆さんにいただいたアドバイスの要旨も記しておきましたので、興味のある方はどうぞご覧になってみてください。サイトのインデックスの新着案内か、「電子書籍」の「電子同人誌」のページからジャンプすることができます。
(アドバイスの要旨には、原稿が掲載可能かどうかチェックしていただいた時の編集長さんのコメントも入れさせていただきました。拙作担当の校正係さんは、「あれ? こんなコメント校正の時にあったっけ?」「ていうか、初稿ってあんなに『足りてなかった』んだ」と思われるかもしれません……)
(原稿の劇的ビフォー&アフター、というならば、創刊号に提出した原稿を引っ張り出してくるのが一番いいと思うのですが、あそこまで変わってしまっていると、新旧並べる意味が無いような気がして……。だって元があまりにもダメダメ過ぎたから……)

 とまれ、自分の頭の中に存在する物語を、スムーズに無理なく読み手に伝えるにはどうすればいいのか。そういったことを考える沢山の手がかりをいただきました。
 得難い経験を、ありがとうございました!


 そして、「校正」とは別に、「でんしょでしょ!」に参加させていただいて幸せに浸れることが、もう一つ。
 そう、自作に描き下ろしの扉絵がつくのですよ!!
 素敵なイラストを描いてくださった立神さん、ありがとうございました! 作中のモチーフをふんだんに使ってくださった、雰囲気のある絵に、にやにやが止まりません!

「でんしょでしょ!」は無料ですので、どうぞ皆さん、ダウンロードしてくださいね!
 

Risky Twenty 2

 今日から8月31日まで開催される、吉田ケイさん主催の、R15以上のオンライン小説企画「Risky Twenty 2」に参加しております。

 成人を対象とした企画なため、どうか未成年の方は閲覧なさらないよう、くれぐれもお願いいたします。
 成人の方でも、性表現・殺傷表現に嫌悪感をお持ちの方はご遠慮ください。

 

残念でした

 DIGクリエイティブアワードのノミネート作品が発表されました。
DIGアワードノミネート作品発表
 小説部門応募総数482作品から、最終選考に8作品が選ばれています。
 残念ながら拙作「黒の黄昏」はその中に残ることができませんでしたが、貴重な体験ができて良かったと思っています。ありがとうございました!


「黒の黄昏」、旧版には勿論愛着もあるし、個人的にはあっちが完全版だと思っておりますが、今回改稿したことで、改めて幾つもの粗を見つけられることができました。物語構成を考える際の留意点みたいなものも、少しだけですが掴むことができたような気がします。
 それに、PG12となったおかげで、より多くの人に読んでもらえる可能性も出てきましたし。改装後のサイトに長編が一つも無い、という事態も避けられたし。
 あ、でも、そもそも年末年始にDIG改稿を頑張りすぎたおかげで、サイト改装をせねばならなくなったんだったっけ。むむむむ。

 とはいえ、今回の改稿から始まる一連の出来事において、得たものが沢山あったのは間違いない事実です。
 通ってきた道や費やした時間の全てが、今現在の私の血肉になっているんですよね。
 私がこれまで経験したことの、何か一つでも欠けてしまったら、今の私と違う私になってしまう。

 ……とまあ、キレイにまとめたところで、また次の萌えを綴る作業に取り掛かりたいと思います! おいでませ、文章の神様!(切実
 

DIGクリエイティブアワードに参加してます(追記あり

 なかなかネットに繋げることができず、遅くなってしまいましたが、改めて……

 あけましておめでとうございます!
 
 去年は、電子書籍を出させていただいたり、色んな企画に参加させていただいたり、と、とても充実した一年でした。
 拙作を読んでくださった方、お声をかけてくださった方、本当にありがとうございました! 全ての出会いが、私にとってかけがえのない宝物です。

 今年も、実りある年にすることができたらな、と思っております。

 

 さて、表題のとおり、現在開催されているDIGクリエイティブアワードに、「黒の黄昏」で参加しております。

 ええええ? DIGクリエイティブアワードって年齢制限ついてたらアカンのと違うん、と思われた方。そのとおりです。
 ですから、去年の夏から、ちまちまと全年齢向けに「黒の黄昏」を改稿しておりました。

 途中、電子書籍の原稿など他のことに時間を取られ、作業がぶつりと中断していたのですが、年末年始に寸暇を惜しんで取り組んだ結果、何とか最後まで書くことができたので、ご報告いたします。
 現在、DIGのサイトに六章までアップしましたが、いかんせんこの古いノパソ(デスクトップパソコン使用権がまわってくるのを待つのは諦めました……)では、フラッシュ満載の編集画面が激重で、とても推敲どころじゃないため、手元のテキストエディタで最後のチェックを終えてから、順次アップしていくことにします。

 何故わざわざ全年齢向けに改稿までして「黒の黄昏」でエントリしようと思ったかといえば。
 DIGクリエイティブアワードが、過去に公開済みの作品(商業出版は除く)でも参加できると知り、一から新しい話を考える時間がない現状でも応募できるかも! と手持ちのネタの中を探ったところ、一番物語が派手で比較的キャッチーと思われるものが、あの長編ファンタジーしかなかった、というわけなのでした……orz
 いざ改稿しはじめたら、これがまあかなりの難物で。単純にラブシーン削ればいい、ってもんではないだろう、とは思っておりましたが、こんなに大変だったとは……。

 一番変わったのは、隊長のパートですね。キャラの造形そのものは基本的に変化ありませんが、ある意味、男っぷりが上がったような気がします。ていうか、こっちの隊長のほうが色んな意味で隊長らしいと思ったので、一部本館のほうにも逆輸入させてしまいました。(7-3「醜類」、8-1「隙意(片恋から改題)」、8-3「嵌絵」、9-1「命令」、9-2「錯綜」のあたり)
 今更の改稿、すみません。でも、隊長×副隊長の絡みは増量されましたので、どうかご了承を……。
(これまで、物語の状況と、彼に対する「有能な指揮官」という評価と、実際の彼の行動とが、ちぐはぐになってしまっていましたからねえ。「夜風~」でちょろっと登場させたものの、イマイチ使いづらかったんですよ。これでかなり隊長がらみの後日譚が書き易くなったと思います!)
(そういえば、初稿完結時に「後日譚は書かない」と断言しておりましたが、これは、あのまま続きを書くと物語世界が崩壊しかねないと思ったからなのでした。三年前の大改稿で、初稿が内包していた問題を粗方解消することができたので、ネタが降ってきたものから、ポツポツ書いていきたいと思っていますv)

 では、応募締め切りまであと一週間、ラストスパート頑張ってきます!
 

オンライン文化祭2012 読了報告

 私も参加しております、「オンライン文化祭2012―熱―」の小説部門の読了報告というか作品紹介です。

 各作者さんには、別途、暑苦しい感想メールを送付済みですので、もしも届いていない!という方、おられましたら、どうかご一報をお願いします。

「顕斎」吉田 和代さん
連続焼死事件の謎に挑む刑事の前に現れた、謎の女性。読み始めたら、続きが気になってあっという間でした! 真っ向からがつんとエンタメなオカルトミステリ。迫真の「熱」の描写に、悲鳴を上げそうになりました。

「体調管理って大事よね」芹沢 優希さん
絶好調な語り口の現代コメディ。いやもう、本当に体調管理って大事です。あと、秘蔵DVDの安全な隠し場所も。がんばれ、芳樹くん、負けるな、芳樹くん(いや、そこは本題じゃない

「The Time Over And The Heat Over」綾瀬 翔さん
研究所、実験体、熱暴走、脱走。息もつかせぬアクションシーンと、牧歌的な風景と、あれよあれよと翻弄されて、ラスト一節に唸らされました。

「アーミン・プレストン卿と暴走からくり執事」早瀬 千夏さん
ほのぼのヴィクトリアン・コメディが、まさかのスチームパンク化!? 最新技術の粋を集めたからくり執事の前に、敏腕執事ビクスビーさんの運命やいかに。なーんて。

「水中花」かみたか さちさん
ガラス職人だった祖父が作ったガラス玉。失われてしまったそれを、祖母のために、そして自分のために再現しようと奮闘する主人公の心の軌跡が、炎にあぶられ形を変えるガラスと重なって見えました。

「クリスマス☆さぷらいず」koharuさん
愛する彼女に、最高のプロポーズを! って、ロマンティックな物語かと思いきや……。続きは是非ご一読をv 最高に面白いです。高級レストランのスタッフ達の素晴らしい仕事っぷりに感服いたしました。

「戦の魔女 ーシュラハト・ヘクセー」彩真 創さん
「死の鳥」なんて恐ろしげな二つ名を持つ、戦の女神が恋をした。命をかけた追いかけっこの行き着く先は……? 壮大でありながら等身大な物語、楽しませていただきました。

「炎と氷と冒険者」あかつとさん
吹雪にまかれ、フレアゴブリンの洞窟に避難した魔法使いのレインと戦士のサラに、持ちかけられた頼みごとと、その顛末。テンポのよい話運びにぐいぐい引きつけられました。オトコマエなサラ姐さんが素敵すぎますv

「烈火剣 石摺り」藤茶葉 小平さん
人の世に絶望し、自暴自棄の流れ者となった若者の胸の奥、それでも失われなかった小さな火種の力強さに息を呑みました。時代ものにちょっぴり混じるSF要素を探すのも楽しいです。

「余燼」BUTAPENNさん
一見、社会派ミステリのようでいて、単なるミステリにあらず。重いテーマをさらりと読ませ、それでいて胸の奥にずんと響くのが凄いです。端正な語り口にくるくると翻弄される快感よ。

「静焔華」空蝉さん
「静焔華って花を知ってるかい?」その一言から始まる一人語りは、振り子のように揺れながら、着実に聞き手の心の安寧を削ぎ落としていく。毒々しい花が群れ咲くどこか幻想的な風景に、ぞくりと背筋が寒くなります。

「パイロキネシス・クライシス」まあぷるさん
タイトルどおり発火能力を持つ女子高生の、非日常的な日常と非日常の物語。彼女に近づく謎の転校生の正体と目的は? 軽すぎず重すぎずの絶妙なバランスで進むストーリーがお見事です。

「21時のサウナルーム」迅本 洋さん
サウナに集いし五人の男達の、暑苦しくも熱き戦いの記録。読み進めるうちに、いつしか感動の渦に呑み込まれてしまっていました! まさか、サウナで汗を流す全裸の野郎の姿に、涙することになろうとは……。

「温度屋の美鳥さん」招夏さん
お客様の心を適正な温度にして差し上げます――温度屋に叩き屋、そんな不思議なお店が軒を並べる不思議な村の物語。優しい語り口の隙間から、ちらり、と覗く人間の業に、心が吸い寄せられるようです。

「P&S -Thermoelectric Effect-」水成 豊さん
恋に、仕事に、人を動かすものはいつだって熱いのだ。わずか十数分間に、ぎゅっとドラマが詰まった、スタイリッシュなラブストーリーです。香西さん萌え。

「熱力学第一法則」tomoyaさん
盗まれた宝石を盗み返してほしい。永久機関をめぐって争う二国のはざまで、繰り広げられる情報戦。「女たらし」ハンターと、「マイスター」スナイパーの息をつかせぬ攻防は、まるで映画を見ているかのようです。

「道祖神」tomoyaさん
和風FT。記憶を失った女が迷い込んだ異界の遊郭。そこで繰り広げられる人間(妖怪?)模様に触発されるように、彼女の過去に刺さった棘が少しずつ融解していく。幻想的で美しい情景に、どっぷりと浸れます。

「青い炎の色に」猫さん
希望の星を目指す箱舟プロジェクトの、長い長い旅の終わり。謎めいた挿話が指し示すものは、過去? それとも……? 縦横無尽に思いを巡らせるのがとても楽しい、だがとても荘厳なSFです。

「サムライ熱」モギイさん
ちょんまげで、サムライで、でも現代を舞台としたれっきとした恋愛もの。驚きの食材で、美味しいディナーを作り上げる手腕は流石です。ワンダーとロマンスの絶妙な匙加減が、たまりません!

「積善の家に余慶あり」鹿の子さん
別々の高校に進学して二年、縁あって再会した二人の胸に去来する想い。ほのぼのと進む物語の中、ちくり、と胸をさす痛みが切ないです。相手を思いやるということについて、しみじみと考えさせられました。

「夢見鳥」青柳 朔さん
お屋敷の地下に囚われた、とわの時を生きる美しい少女。不遇な少年が彼女に出会ったことで、運命の歯車は、重苦しく軋みながら再び動き始める……。幻想的で妖艶な描写に、思うさま酔いしれました。

「熱機関」ページのPさん
淡々と積み上げられていく語りの奥に、垣間見える「情熱」。バイクに乗ったことがない私ですが、ぐいぐいと場に引き込まれました。主人公に、マシンに、風に、そして世界に同化できる、まるで二人称小説のような作品です。

「トマトの情熱」菜宮 雪さん
大学の文芸部で繰り広げられる、創作者特有の悲喜こもごも。トマトがね……情熱的なトマトで……ちょっとオトナ向けのトマトなのよ……/// 楽しく笑ったそのあとに、深く考えさせられる物語でした。

「書の国の迷い鳥」月響 紅羽さん
有翼人なのに飛ぶことのできないサリィと、彼女が身を寄せる図書館の仲間達との、温かい絆に胸が一杯になりました。幻想的な情景は、まるで宝物の詰まった秘密の引き出しを覗いているかのようです。

「追懐の青」小林さん
害獣退治にやってきた若い騎士と従者。害獣に父親を殺された村の娘は、自ら道案内をかって出て……。くるりくるりと変化を遂げる物語に翻弄されるのが楽しくてたまりません! あの展開には心臓を射抜かれました。

「ボーダーライン」橘高 有紀さん
ガールズラブ、と言い切れそうで言い切れない、まさしく「ボーダーライン」な物語。友情、恋慕、執着、といったラベリングのはざまで揺れる彼女達の、なんと愛おしいことか。繊細な筆致が素敵です。

「ブルー・マウンテンの所為」いすずさん
探究心旺盛な少年と、自分が何者かわからない少女の幽霊の、ひと夏の物語。穏やかな夕べの風景が、ゆっくりと暮れゆく切なさよ。それでもやっぱり朝は再び訪れるのだ。情緒溢れる文章に引き込まれます。

「埋み火によせて」楽遊さん
書き手を自認する者ならば誰でも、この物語に揺さぶられ、問いかけられ、自らを顧みる羽目になり、そして最後の一文に息を呑むことでしょう。

「若きガラス職人の悩み」楠沢 朱泉さん
人に愛される作品とは。悩むガラス職人の奮闘の記録。息をつかせぬ展開に、読み始めたら目が離せません。そして、「女のかわいいは信用ならない」は至言です……。

 昨年と同様に、今年もツイッタに流れた感想がオンライン文化祭2012 ―熱― 感想まとめにまとめられています。こちらには、いくばくかのネタバレも含まれておりますので、未読の方はあとの楽しみにとっておくのがいいかもしれません。

 とにかく、どれも読み応えのある作品ばかりで、読み進めるのが本当に楽しかったです!
 主催の吉田さん、素敵な企画をありがとうございました!
 

オンライン文化祭2012

 今年もオンライン文化祭に参加することにいたしました。

 オンライン文化祭2012
 開催期間:2012/11/3~12/31
 テーマ:熱

 オンオフともに時間に追われて、今年はもう参加できないかな、と思っていたのですが、締め切りまであと二十日というところで見事にネタが降ってまいりまして、勢いで第一稿までこぎつけることができました。

 異世界ファンタジー、バディもの。これまでになく趣味丸出しな設定です。現在、鋭意推敲中……。頑張ります……。
 
 

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