未熟な甲虫の呟き

創作小説サイト「あわいを往く者」附属ブログ。(サイト掲載小説一覧書籍のご案内
更新のお知らせやコメントへの返信、たまに管理人の雑談が交じります。
2017年 10月の記事
2017/10/10
後書き] 「九十九の黎明」番外編「特訓」 
2017/10/03
創作話] 創作関係の呟き:顔の無い顔(或はいただいたイラストについて) 
2017/10/02
雑記] 【那辺】という言葉について 
2017/10/01
サイト話] イラストをいただきました 

「九十九の黎明」番外編「特訓」

 平日の疲労と寝不足で週末にダウンするというパターンにもいい加減飽きてきましたが、どうすればいいんでしょうかね(愚痴
 そんなわけで、ご報告が遅れましたが、三日前に「九十九の黎明」の番外編、「特訓」を更新いたしました。

 →「九十九の黎明」なろう版
 →カクヨム版(空行無しver.)
 →サイト版(空行無しver.)

 第七章のあと、第八章が始まる二週間前のエピソードです。モウルから呪符の使い方の特訓を受けるウネンの様子を、傍観者であるオーリの視点でお送りしました。
 無口な人間の語りで、無口な当人を無口であるように描写するの、とても面倒臭かったです。上手く書けていたら褒めて!

 そもそも、魔術の特訓風景って、要するに「魔術を使えない人間が、一切の術の効果が現れない状況でひたすら試行錯誤する様子」なわけでしてね……。書きながら「なにこの罰ゲーム」と思っていましたわ……。こちらも、それっぽい雰囲気を出すことができていたら、褒めてください(臆面は家出しました

 既にお読みになった方から、心の余裕がなさすぎるだの、大人げがないだの、果ては、Sっ気が笑えるとまで散々な言われようのモウルですが、奴の人となりを見事に受け取っていただけて嬉しいです。
 外面が良い分、身内認定した相手にはどこまでも甘えてしまうのですよ、と、一応フォローしておこう……。
 

創作関係の呟き:顔の無い顔(或はいただいたイラストについて)

 キャラのイメージイラストについての話と、死にきれない話は、まとめておかなければならないと思いましてな……。

たぶん私は小説を書いている時点では、キャラの顔を具体的な形ではなく表情や雰囲気でイメージしているんだろう。ていうか、具体的な顔の形状を思い浮かべることが根本的に苦手なんだと思う。
posted at 2017/8/20 07:49:47
私、実生活で他人の顔を覚えるのがむちゃくちゃ下手で、顔を合わした回数の少ない人は特に、パーツの具体的な形状よりも喋り方や笑い方などの表情や仕草が主に記憶に残ってる。事件の目撃者になってもまったく役に立たない奴。そういう脳の使い方の傾向も関係するんじゃないだろうか。とか。
posted at 2017/8/20 07:53:40
これまでキャラのイラストをいただいた時に、一度も違和感を覚えたことがなかったのは、私の頭の中の「顔の無い顔」を、描いてくださった方のイメージが補完してくれるからなんじゃないかなあ。キャラの顔面にかかる靄が、イラストを拝見した瞬間にパアッと吹き飛ばされるような感じ。
posted at 2017/8/20 07:56:34
イラストをいただくたびに「そうそう!」と腑に落ちてる。人によって絵柄が違っても、伝わってくるイメージがどれも見事にそのキャラのものなので、違和感無く毎回脳内に嵌まってる。すごい。それに、読んでくださった方がどんなイメージを抱いてくださったのか知れるのが、シンプルに嬉しいし楽しい。
posted at 2017/8/20 08:00:39

RTの「明日生きてるとは限りませんから」って、九十九連載している時にむっちゃ意識していた。アレコレをコツコツ積み上げて最後にバーン!ってする(語彙…)のが私の芸風だから、バーンってする前に不慮の事故なりなんなりで死んでしまったらどうしよう、ってずっと不安だった。
posted at 2017/9/30 09:01:45
RT @typ1:
@typ1 九十九は、最後まで書かなきゃ意味がない。いや、フツー長編小説ってのはそういうものなんだけど、紅玉とかそれこそ大昔に黄昏書いている時もそう思ってたけど、最近特にそう思う。歳とったせいか。そうか。とにかく、これを完成させないことには、万が一のことがあっても死にきれんわ。
posted at 2016/3/19 09:52:19
retweeted at 2017/9/30 09:03:36
電子書籍の長編を書き下ろした時も同じようにドキドキしてたけど、完成するまで表に出ることはないから、担当さんや出版社にご迷惑がかかることだけを心配するだけで済んだんだった。WEBのやつも完成させるまで公開しなければいいのでは?と思いつつ、やっぱり読んだ方からの反応が欲しいんだよな。
posted at 2017/9/30 09:11:21
だから、たぶん次のも、ある程度書き溜めたら連載開始すると思います。プロットをきっちり最後まで詰めて、あとは書くだけ、って状態になってから本文に取り掛かるので、私の身に何も起こらなければ完成はするでしょう。九十九の場合はそれで一年かかったわけですが。遅筆ですみませんな……。
posted at 2017/9/30 09:19:32
九十九、もしも途中で物理的に書けなくなったらそれまで読んでくださった人に申し訳ない、と思って、デスクトップ画面のど真ん中に、身内のオタ仲間宛てに書き置きを用意してたというね。感想くださった人のアカウントの一覧と、結末までのシナリオをまとめたファイルのURL。使わずに済んで良かった
posted at 2017/9/30 09:29:51
 

【那辺】という言葉について

 先日、ツイッタにて、”「このことばは、国語辞典に載っているから正しい」といった受け取られ方に同意する辞書編纂者・編集者は、おそらくいないでしょう。” という、国語辞典編纂者である飯間浩明さんのツイートをお見かけしました。

 たまたまその数日前に、【那辺】という言葉について辞典がらみの呟きをしたばかりだったので、一人勝手に共時性を感じていたのですが、せっかくなのでその【那辺】ツイートをまとめておきます。
 その際に話題にお付き合いくださった風羽洸海さんのツイートも、許可を得て一緒にまとめさせていただきました。

以前に「那辺」という単語を「人々のざわめきや耳障りな雑音が、ふんわりと那辺へ吸い込まれてゆく。」という文章に使用したら、読んだ方から「辞書で調べたら『不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。どこ。』とあり、この使い方は不適当では」とのコメントをいただいたことがあって、
posted at 2017/9/9 09:57:27
「『那辺』は遠称の指示代名詞(=あちら)で使われている例もあるので、この使い方で問題ない」とお返事したんだけど、これ、辞書には殆ど載ってないんだよな。新解さんなんて「明らかにされていない事柄について、問題となるのはどのような点かと、疑いをいだくことを表わす」ってすごい限定的だし。
posted at 2017/9/9 09:59:12
(新解さん、手元にあるのは第七版です。「彼の発言(悪意)は――なりや」という例文と、あとは「「奈辺」とも書く。」としか記載されていないという)(まぁ、どマイナーな単語やし)
posted at 2017/9/9 10:05:15

遠称の指示代名詞の例。

太平記 巻第三十二 272 直冬上洛事付鬼丸鬼切事
直冬朝臣此七八箇年、依継母讒那辺這辺漂泊し給つるが、多年の蟄懐一時に開けて今天下の武士に仰れ給へば、只年に再び花さく木の、其根かるゝは未知、春風三月、一城の人皆狂するに不異。

那辺這辺《かなたこなた》
posted at 2017/9/9 10:05:52
例その二。

牧野信一『裸虫抄』
するうちに彼の乗つたブランコは悪魔の風を喰つて吹雪に目くらみ、天の極大から地の極小へと弾道を描いて揺れ動き、あはや腕がもぎれて混沌の奈辺へでも吹き飛んだかとおもふと、虚空に円を劃したのみで、彼の魂はもとの位置にぶらさがつてゐた。

奈辺=那辺
posted at 2017/9/9 10:07:54
goo辞書の使用例にも「那辺箇辺」出てますね。幸徳秋水『文士としての兆民先生』にあるそうです。
ググったら、対馬の村落の紹介をしているサイトに「かつて民家は2ヵ所に分かれ、上里の家を「那辺(あなた)」下里の方を「這辺(こなた)」と呼び、「こなた」は海際にあった。」なんて記述も。
posted at 2017/9/9 10:09:17
こちらです。
対馬全カタログ
http://tsmzen.com/index.html
西津屋
http://tsmzen.com/mura/nisituya.html
posted at 2017/9/9 10:11:15

そんなこんなで、不定称でもありながら遠称でもある指示代名詞【那辺】、私はこの単語に「どこかわからないけれど、遠くの彼方」なんてフレーバーを勝手に感じて、嬉しがって使ってるのでした。
posted at 2017/9/9 10:13:52

@typ1 確かに遠称としての使用例はかなり少ない&古い感じですねぇ。「那辺にありや」でセット記憶されてる感じ…。
先日これほしいって私が呟いてた辞典なら「あちら」とか「遠く」の類語として載っていそうですが。
https://twitter.com/sanseido_dict...
posted at 2017/9/9 10:18

@WH_hiromi 現代語古語類語辞典、持ってますよ~(資料を揃えるだけ揃えて充分に活用できていない典型的なアレ)
「どこ」の中世の項目に[奈辺/那辺]って載ってるんですが、「あちら」「あちこち」には無いのですよ。って、「遠く」は見てなかった!と思って今調べましたが、やっぱりありませんでした……。
posted at 2017/9/9 10:30:26
@WH_hiromi あっ、でも、三省堂の「漢字海」には「(1)どこ。(2)あそこ。」って記載されています!(フォロー 
ググったら、中国語では遠称として使われている、の、かな? 私の持っている他の辞書では、遠称では全然載ってないんですよね。広ま…らなくてもいいから、クレームつける人いなくなれー!
posted at 2017/9/9 11:10:23

@typ1 あー、そういう類の不思議スタンス語、心当たりが。以前調べた「旅塵」がそれでしたわ…辞書に載ってない・中国語でなら使う、っていう(こちらは何故か使用例が多くて特にツッコまれない。字面で意味がわかって且つそれで正解だからかな)
posted at 2017/9/9 11:19

@WH_hiromi えー、旅塵って辞書に載っていないんですか!
(とりあえず手元に出してた新明解と漢字海を見る)本当だ、無い! 広辞苑にも無い、ってヤフー知恵袋の質問にありますね。へー、面白い。外来語の、というか、日本語の定義を考えてしまいますね。奥が深い……。
posted at 2017/9/9 11:29:09

私の持ってる辞書で一つだけ、遠称代名詞としての意味が記載されているのがあるので、せっかくだから追加しときます。

三省堂「漢字海」「那」の項
【那辺】=【那裏】{近}(1)どこ。(2)あそこ。

posted at 2017/9/9 17:17:47

なんで「那辺」というどマイナーな単語について、朝から暑苦しく語ってるのかというと、今プロット組み立ててる話のタイトルの、現時点での最有力候補が「那辺の夜」っていうんですわ。はっはっは。
posted at 2017/9/9 17:22:17
 

イラストをいただきました

 創作漫画サイト「Rabbit&Lion's」の浜さんが!「九十九の黎明」の三人を!描いて!くださいました! ありがとうございます!

 ウネンがキリッとしてて可愛くて、モウルもモウルな微笑み浮かべてて、オーリはむっちゃオーリですよ!(語彙はどこへ 
 なんだかこのまま本の表紙になってしまいそうな、素敵なイラストですよ!!(鼻息荒く 

 私一人でにやにや喜んでいるだけでは勿体ないので、是非ともサイトの「頂き物イラスト等のページ」においでください!!

 ああもう、嬉しい、嬉しい!
 浜さん、ありがとうございました!!!
 
 

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書籍

『リケジョの法則』表紙
『リケジョの法則』
¥647+税
発行:マイナビ出版

電子書籍近刊

『Dawn of the Mapmaker 1』表紙
『Dawn of the Mapmaker 1』
¥874
発行:Cross Infinite World