未熟な甲虫の呟き

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更新のお知らせやコメントへの返信、たまに管理人の雑談が交じります。

読書バトン

 腰痛、ようやくちょっとマシになってきました。

 とはいえ、まだ創作にはなかなか集中できない有様なので、執筆は引き続きお休みして、その代わりといってはなんですが、「P Is for Page」のページのPさんのブログから「読書バトン」を拾ってきました。
 回答表明してから二ヶ月以上経ってしまったから、無かったことにしようかなーとも思ったのですが、バトンの項目を眺めていたら、好きな本について語りたくなってしまったという……(予想された結末

 というわけで、やたら長くなってしまったので、回答は追記にて。
*   *   *
 読書バトン

1:今読んでいる本は?

多田将「すごい実験」
小説のネタを練っていて、量子論がわからんー、とツイッタで呟いた時に、ペンギンフェスタ2012でご一緒した綿子さんが教えてくださった本です。
「高校生にもわかる素粒子物理の最前線」というサブタイトルのとおり、とっても読みやすくて面白い! メカ好き、巨大建造物好きとしては、加速器の見取り図や写真も美味しいですv

角川文庫ソフィア「新訂 古事記」
こちらも、小説のネタ用です。今ちょっと一つのアイデアが頭の中に降ってきていて、その舞台固めをもそもそと頑張っているところなのでした。
国語の成績が万年低空飛行だった私には、現代語約がもうありがたくて。


2:就学前にハマった本は?

エドアルド・ペチシカ「もぐらとずぼん」
ズボンが欲しくなったモグラが、糸を作るところからズボンを作り上げる、という絵本。工作好きだった幼稚園児の心をがっつり鷲掴みにしてくれました。続編の「もぐらと自動車」にも、同様な部品レベルからの話を期待したら、あまりの物足りなさにショックを受けた覚えがあります……orz

安野光雅「ふしぎなえ」
ハードカバーの立派なバージョンではなくて、幼稚園でもらった、厚紙表紙中綴じ絵本。緻密なだまし絵の数々は今見ても夢中になれます。飽きっぽくて、次から次へと絵本を読み散らかしていた私が、この本だけは何十回となく繰り返しページを開いていました。


3:小学生の時にはまった本、作家は?

ジュール・ヴェルヌ「地底の探検」
ルーン文字で記された中世錬金術師の言葉に誘われ、鉱物学者の叔父さんとともに地球の中心を目指すことになった主人公の、めくるめく冒険譚。アイスランドの火山口の下に広がる地底の世界は、現代の大人の目から見れば確かにツッコミどころ満載ではあるけれど、子供にとっては、夢と冒険が詰まった宝箱でした。この本と出会わなければ、私の人生は全然違ったものになっていたに違いありません。

レイ・ブラッドベリ「ウは宇宙船のウ」
白状すると、最初にこの短編集を手に取った時は、分からない単語が多くて、全部の物語を読み通すことができませんでした。ただ、「「ウ」は宇宙船の略号さ」だけは、初見から、ズキューンと胸の真ん中を射抜いてくれました。真っ直ぐに宇宙を見つめるあの眼差し……!

コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ シリーズ」
初めて読んだ推理小説が、図書館にあった児童向けホームズ全集でした。あっという間に虜になって、何度も何度も読み返したものです。どれぐらいホームズ好きだったかというと、モーリス・ルブラン「怪盗対名探偵」を読んでからは、ルブランの本を一冊も読まなくなったぐらいです。はははは。

ホームズを読破した次は、江戸川乱歩。学校の図書室にあったポプラ社の全集は全部読みました。怪人二十面相が出てくる話が大好きで、追い詰められた二十面相が今度は何に松明の火を近づけるのか、吉本新喜劇を見るのと同じノリで楽しみにしていた、変な子供です。
同時期に好きだったのは、E・W・ヒルディック「こちらマガーク探偵団」。探偵団作ろうぜ! とか、同じクラスの男子と息巻いていた日々が懐かしい……。


4:中学生でハマった本、作家は?

アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」
近所のおねーさんが「面白いから!」と貸してくれました。初クリスティがこの本だった幸運を、神に感謝したいと思いますv これを皮切りに、マザーグースもの→トミーとタペンス→ミス・マープル→ポワロ、とクリスティを読み進めました。
こののち、一気に翻訳ミステリ方面へと食指を伸ばしていくことになります。

学研「未来への遺産」
NHKの考古学系TV番組の図録です。調べてみたら、なんと1974年制作の番組でした。どうりで、モデルのお姉さんのメイクが時代がかっているわけですね……。もともとは父の本だったのですが、頻繁に借り出した結果、今は私の本棚に並んでいます。
雄大な遺跡の写真や解説文も素敵なのですが、何よりも章タイトルに惚れました。

 天は語らず 大地をして語らしむ
 天は語らず 廃墟をして語らしむ
 天は語らず 人をして語らしむ
 はるかなる伝言
 いずこより いずこへ

どうです、この、中二ゴコロをくすぐるフレーズの数々。


5:高校生でハマった本、作家は?

エリス・ピーターズ「修道士カドフェル シリーズ」
12世紀イングランドを舞台とした連作ミステリ。主人公のカドフェルは、十字軍遠征の経験もある、タフで物知りな渋いオッサン修道士。丁度この頃、D&DやT&Tといった中世ヨーロッパ風ファンタジーテーブルトークRPGにも嵌まってたので、中世イングランドの雰囲気にどっぷりと浸れるカドフェルシリーズは、そういう意味でもとても嬉しい存在でした。

綾辻行人「十角館の殺人」
翻訳ミステリばかりを読んでいた私に、ある日友人が「騙されたと思って読んでみ」と無理やり押しつけてきたのがこの本でした。いきなり乱舞する「仮名」に度肝を抜かれ、半ば友人の趣味を疑いながら読み進めていたら、あの台詞ですよ。たった一言で世界がひっくり返る、快感。
これ以降、国産ミステリの棚も私の巡回範囲に組み込まれるようになりました。


6:大学生以上でハマった本、作家は?

京極夏彦「魍魎の匣」
初めてこの本を見た時の衝撃といったら。煉瓦だ……本の皮をかぶった煉瓦だ……、ってw
友人の超プッシュで、シリーズ二作目から読む、という、自分としてはイレギュラーな読み方をしましたが、初京極夏彦がこの本で良かったなあ、としみじみ思います。あまりのインパクトに息の根を止められそうになりました。友人のセンスに脱帽。
読み進めるほどに、次々と襲い掛かる衝撃。みつしり。みつしり。うおおおお、みつしり! 読み終えてしばらくの間は、机の下とか箱とかを覗き込むのが怖くてたまりませんでした……。ああ、みつしり。

思緒雄二「送り雛は瑠璃色の」
物語に分岐があって、選択肢によってストーリーが変わる、ゲームブックです。が、もうとにかく文章が、雰囲気が、モチーフが、ツボに嵌まって仕方がありませんでした。詳しくは「「薄紅まといて」 裏話的な何か」でも熱く語っております。


7:現在オススメの本、作家

蔵書録にしようかと目論んでいるブクログをリンクしておきます。まだまだ登録していない本が沢山あるのですが、気が向いたものからレビューもぼつぼつ書いていこうかなあ、と。
つまらなかった本は即処分する主義なので、オススメの本=持っている本、ということで。


8:好きなジャンル3つ

ミステリ、SF、FT。


9:読んでいて大笑いしてしまった本は?

「ナンシー関の記憶スケッチアカデミー」
「記憶スケッチ」とは、提示されたお題を記憶のみに頼って描くこと。(解説より)
老若男女問わず読者から寄せられた傑作スケッチの数々は勿論、そこに添えられたナンシー関さんのコメントが、もう、もう。まさに、抱・腹・絶・倒。笑いすぎのあまり、酸欠になるかと思いました……。


10:読んでいて泣いてしまった本は?

悲しいシーンだろうが嬉しいシーンだろうが、感動するともれなく涙ぐむ涙腺の緩い人間なため、期待される答えからは微妙にズレてしまいそうですが、とりあえず一番最近泣いたのは……

T・マック「シャーロック・ホームズ&イレギュラーズ 最後の対決」
ドイルによるホームズ正典にも登場する、ベーカーストリートイレギュラーズ(尾行や聞き込みを手伝う浮浪児達)が主役の物語です。様々な理由で家を失った少年達の、過酷でタフな冒険の締めくくりに、胸がいっぱいになりました。


11:読んでいて腹が立った本は?

自分に合わなかった本、というものはそれなりにありますが、本そのものに腹が立った、ということは殆どありません。
以前、日本の某作家の某ミステリをタイトルに惹かれて購入、「思っていた方向性の物語じゃない……けど、もしかしたらこのあとの展開で化けるかも」と未練がましく全六巻読み通した挙げ句、「やっぱり私の趣味じゃなかった」という結論に落ち着いた時は、自分の思いきりの悪さに無性に腹が立ちました。


12:読んでいて気持ち悪くなった本は?

ディーン・クーンツ「殺人プログラミング」
いわゆるサブリミナル効果を題材にしたサスペンス。殺人シーンも、お色気シーンも、大衆小説としてはありがちな表現レベルなんですが、なんというか、……じわじわきます。


13:本の中で出てきたもので、コレ食べたい!と思ったものは?

オトフリート・プロイスラー「大どろぼうホッツェンプロッツ」のザワークラウト。あまりにも期待が大きくなりすぎて、実際に食べた時に、もの凄く拍子抜けしたのも、いい思い出です(遠い目


14:本の中でここ行きたい!と思った場所は?

コナン・ドイル「失われた世界」の舞台のモデルとなった、ギアナ高地。小型飛行機でテーブルマウンテンの周囲を旋回してみたい! 絶景かな、絶景かな!


15:本の中で好きな登場人物

物語あってこその登場人物、逆もまた然り。ということで、好きな小説の数だけ好きな登場人物が存在しますが、あえて一人だけ選ぶとなると、シャーロック・ホームズでしょうか。あの個性といい存在感といい、忘れえぬキャラクターだと思います。


16:続編を出して欲しい本

マーサ・グライムズ「パブ・シリーズ」
警視ジュリーシリーズ、というべきなのかもしれませんが、私にとってこのシリーズの主役はメルローズ・プラントなので(笑)
本国アメリカでは続きが着々と刊行されているので、是非とも邦訳をお願いします、お願いします。


17:内容は別にして、この題名はうまいことつけたなとおもうもの。

光瀬龍「百億の昼と千億の夜」
内容も素晴らしいのですが、なによりもこのタイトル。壮大なイメージは、まさしくこの物語そのもの。背表紙を眺めているだけで、あの、美しくも無常な情景が頭の中に甦ってきます。


18:近年の出版業界に一言

図書館で読んで、気に入って、是非手元においておきたい、と思ったら絶版。とか、何度涙したことか。せめて電子書籍化していただけたら、と切に思います。


19:オススメの書店

大阪梅田の旭屋書店……だったのですが、閉店してしまいました。老朽化による建てかえ、とのことですが、個人的に、天井までみつしりと本が詰まった書架とか、カタカタうるさいエスカレータとか、あの年季の入った店内の雰囲気が大好きだったんで、ちょっと残念です。
あとは、同じく梅田の河童横丁の古書店街。宝探し気分で、時間を忘れて見て回ってしまいますv


20:あの人は何を読むんだろうという人にバトン

あの方とか、あの方とか、読書遍歴を教えてほしい方が沢山いらっしゃって、とてもお一人に決められません……。
そんなわけで、このバトン、ここにコロコロっと転がしておきます。本好きな方、是非、お持ち帰りください!


以下テンプレです。

 読書バトン
1:今読んでいる本は?
2:就学前にハマった本は?
3:小学生の時にはまった本、作家は?
4:中学生でハマった本、作家は?
5:高校生でハマった本、作家は?
6:大学生以上でハマった本、作家は?
7:現在オススメの本、作家
8:好きなジャンル3つ
9:読んでいて大笑いしてしまった本は?
10:読んでいて泣いてしまった本は?
11:読んでいて腹が立った本は?
12:読んでいて気持ち悪くなった本は?
13:本の中で出てきたもので、コレ食べたい!と思ったものは?
14:本の中でここ行きたい!と思った場所は?
15:本の中で好きな登場人物
16:続編を出して欲しい本
17:内容は別にして、この題名はうまいことつけたなとおもうもの。
18:近年の出版業界に一言
19:オススメの書店
20:あの人は何を読むんだろうという人にバトン

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